別宮貞雄:木管五重奏のための日本組曲第1番(1955)

S.Bekku:Japanese Suite No.1 for Woodwind Quintet(1955)



 別宮貞雄(べっく・さだお、19222012)さんは、つい最近まで桐朋学園大学や中央大学などで教鞭をとっていた、まさに私たちと同じ時代の作曲家です。パリ音楽院留学中にミヨーやメシアンなどに師事していた影響で、5曲の交響曲を筆頭に室内楽やオペラなど多岐にわたる彼の作品群は、どれも近代フランス音楽を彷彿とさせるエスプリに満ち溢れています。

 この「日本組曲第1番」は木管五重奏のために書き下ろされた作品で(第2番はピアノ二重奏)、1955年に初演されました。主題となる旋律は日本の民謡などに由来しますが、ミヨー風に違う調を重ねて同時進行させる等、純和風テイストの中にもフランス風の洒落っ気が見え隠れする作品となっています。


1楽章 アレグロ・ルスティコ

2楽章 アンダンテ・パストラーレ

3楽章 プレスト・ジョコーソ
4楽章 アダージョ・グラツィオーソ、子守歌

(2014.2.16)
 


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